左上の写真は冬に道路に散布される塩化カリウムの影響で
ディスクローターやリヤドラムの内部にサビが入りこみ
浸食が進んでしまい、ブレーキ調整を必要となったケースで
修理の方法として表面研磨作業をする前の写真です。
右は研磨作業の完成後の写真です。
この車は今年6月に他社で車検を上げたばかりの車ですが、
当社に8月に別の修理でご入庫いただきました。
最初のご希望の修理完成後にブレーキ調整を希望なされた為
ブレーキ内部を分解して判明した実例です。
左上の拡大した写真が下の写真です。

良く見て頂ければ解るとは思いますが、リヤのブレーキドラムの内部に
融雪剤の影響で発生した腐食によって
1mm以上の段差が発生しているだけでなく、
清掃や調整不足が原因で内面に傷が入り波状に変摩耗し始めていて
リヤのブレーキライニングの接地面積が減少していました。
また上のフロントディスクローターの表面もサビの浸食が進んでしまい
ディスクパットが正確に当たる面積が減少しています。
写真のような状態になると、リヤブレーキでは
正確なブレーキ調整は不可能になるだけでなく
サイドブレーキも効きずらくなります。
実際この車のサイドブレーキの引きしろは15ノッチ以上でした。
(平均的には5ノッチから7ノッチ)
これでは坂の途中で停車する時に、ちゃんと停まってくれません。
また
フロントのディスクブレーキの接触面がサビで浸食してますので、
当然車全体としてブレーキの効きはかなり低下していますし
浸食が進むとローターやディスクパットの交換が必要になります。
他社ではどう判断するかは不明ですが、当社では写真のようになった車の場合は
フロントディスクローターやリヤブレーキドラムを
表面研磨をするか?中古パーツを使うか?または新品に取り換えるか?の
3つの作業の選択肢をお客様に説明し、今回は表面研磨を選択して実施致しました。
その研磨作業後の写真が下の写真です。
ブレーキはここ一番で効きが悪いと、高速走行時や厳冬期には
大きな事故につながりる危険性が増大します。
仮に事故を起こしたら、修理代どころじゃすみません。
下手をすれば人生すべてが変わってしまう事もあり得ます。
一日車検や短時間の車検や低価格車検の立会見積りでは、
タイヤやブレーキの内部を分解せずに診断するケースが大半です。
内部を診ないで大丈夫と言う判断は、整備士でもかなり難しいですし
清掃も給油も調節も何もしないで組付けてしまうのは
後々車の修理費が増加するだけでなく、車の寿命を短くし
お客様自身を危険にさらしてしまいます。
危険である事を知っていながら、
そのままにして素知らぬふりをすることは
御客様の安全を考えると私にはできませんし
結果的にお客様に喜んで頂けるとは思えません。
また早期に修理を実施すれば、少しでもお低額でご提供する事も可能ですし
部品を交換せずに済むケースも数多くありますので
お客様の負担も小さくて済みますが、
放置すると交換が必要になる部品が増えてしまったり
修理日数が掛かったりと費用の増加する事が大半です。
仮に上記の写真のケースでは表面研磨とリヤライニングの交換調整
フロントディスクパットの研磨で済みましたので手頃な価格のご請求となりましたが
是が全て交換になったら今回の修理費の倍近くの御請求に
なっていたかもしれませんし、車検時にきちんと分解清掃して
早期に対処していたら、もっと修理費を低くできたのでは?と思います。
ご予算の関係で一度に全て修理出来なくても、
お客様のご都合に遭わせて
計画的に修理する事も可能だと思いますし
修理のプランもご提示していますので、ご利用頂くお客様が予算を立てやすく
計画的に修理を実施する御提案ができると思います。